RaspberryPi OS環境をVirtualBoxで整えるのに地味に苦戦したので記録
IOSイメージをディスクにセットして、仮想環境を起動し、ブートする。の基本的な流れなのですが環境立ち上げまでに地味に躓きポイントがあります。
VirtualBoxのインストール
VirtualBoxを用いて、仮想環境を作成します。まだVirtualBoxをインストールしていない方は以下からVirtualBoxをダウンロードしてインストールします。
▼以下からVirtualBoxをダウンロード
Oracle VM VirtualBox
今回はVirtualBoxに以下のバージョンを用いています。
【環境】
VirtualBox 7.0
補足:Visual C++のダウンロード
VirtualBoxのインストールの際に「Microsoft Visual C++ 再頒布可能パッケージ」が無いと警告を出され、インストールがうまくいきません。必要なものなので以下よりダウンロード、インストールする必要があります。
▼Visual C++のダウンロード
サポートされている最新の Visual C++ 再頒布可能パッケージのダウンロード | Microsoft Learn
64bit版のWindows環境であればX64の「https://aka.ms/vs/17/release/vc_redist.x64.exe」が必要です。
RaspberryPi OSのインストール
まず、VirtualBoxにインストールするために使用する「RaspberryPi OSを次のサイトからダウンロードしてきます。
▼公式サイト
Raspberry Pi OS – Raspberry Pi
サイトの上から「Download for Windows」「Download for macOS」などありますが、今回は少し下にスクロールした先にある「Download Raspberry Pi Desktop」をダウンロードしました。
▼Download Raspberry Pi Desktop
Raspberry Pi Desktop for PC and Mac – Raspberry Pi
用いたファイル:2022-07-01-raspios-bullseye-i386.iso
VirtualBoxでRaspberryPi OS環境構築手順
UbuntuなどのLinux環境を構築したことがあればおおよそ手順は同じですが、気を付ける点が多少あります。
・仮想環境の作成
・仮想環境の起動
の大きく2つに分けて説明をします。
仮想環境の作成
手順1:
手順2:
- 名前(N):任意の名前
- Folder:任意の場所
- ISO Image:ここは何も選択しない
- Edition:空白
- タイプ(T):Linux
- バージョン(V):Debian(64-bit)
No DEFAULT or UI configuration directive found!
選択しなくても「次へ(N)」をクリックして次の手順へ進めます。
手順3:
手順4:
ここで注意すべきはストレージ容量の設定です。あまりに小さなディスクサイズに設定するとOSをインストールする段階で失敗します。
上の画像ではストレージ容量5GBに設定していたことで、OSインストール時に「Installing the system...」でインストールが停止しました。その後、20GBに変更することで正常にOSをインストールできました。
メモリとストレージサイズなどは仮想環境作成後も変更することができるため、あまり深く考えずに足りないことが無いくらいの大きさで設定しておきましょう。
手順5:
ホーム画面で以下のように仮想環境が作成されていたら成功です。
仮想環境の起動
次にRaspberryPi OSのインストールをするために、仮想環境を起動します。手順6:
先ほどの手順で作成した仮想環境を選択し、上の画像の「起動(T)」をクリックします。
「ブートに失敗したので、ブートに使うためのOperating System(OS)を選択してくれ」という旨の警告なので、DVDにWebからダウンロードしてきたRaspberryPiのISOイメージファイルを選択します。
補足:先にイメージファイルをセットする方法
仮想環境を選択した状態で「設定(S)」→「ストレージ」から、空のディスクにあらかじめISOイメージファイルをセットした状態で、仮想環境を起動するというやり方でも大丈夫です^^手順7:
今回は「Graphical install」を選択してみました。↓
なんどか再起動を繰り返したのちに、以下のようになればRaspberryPi OSの仮想環境の構築成功です!
以上、お疲れさまでした。